出版社コメント情報
野﨑台湾塩行は、日清戦争によって日本が領有することとなった台湾において、国内最大の製塩家であった児島郡味野村(現、倉敷市児島味野)の野﨑家(当主、野﨑武吉郎)が設立した企業体である。 本書の構成は、上下二巻、本論と史料編の二部からなり、1900年の開所から1937年の閉行・撤退に至るまで約40年間の野﨑台湾塩行の全容を明らかにしている。 本論では、野﨑家の台湾進出に至るまでの歴史的経過を述べ、次に史料編掲載の史料に基づき、野﨑台湾塩行の成立より台湾撤退に至る軌跡を叙述。史料編では、本論の叙述に依拠した史料を網羅し採録、特に関係者の実地踏査記録や、内地本家と台湾支店(塩行)との交信記録はもれなく収録している。 近代日本政治史・経済史研究、台湾経済史研究に必須の書!