出版社コメント情報
本当に悪人だったのか? エバ、カイン、デリラ、イザベル……。聖書に登場するあまたの悪人たち。しかし、「伝承」などというものによって、その姿は大きく変形されている。「おたく」の「過剰な読み」を排除し、実像に迫る。「おたく」の最大の特徴は、受け手側の「過剰な読み」である。その「おたく」の世界最古・最大の源泉が『聖書』である。……しかし、特に信者にとっては拠り所とすべきものは聖書に「書いてあること」だけである。本書では旧約聖書に絞って、「悪人」とされてきた人物について、その「実像」を探ってみた。