出版社コメント情報
ウクライナのようなことは 起きるのか?日本にとって、海がもつ意味とは?海の「使い方」とは?海に囲まれる列島には、いかなる政/戦略があるのか?広大かつ長期的視点から、地政学をパラダイムチェンジ。万里の波濤を乗り越えてきた熟練の艦乗りによる覇権の鬩ぎ合いを見据えた21世紀海洋戦略の礎。海は、「隔て」もしたが「繋ぐ」こともした。 人類の歴史を振り返れば、近代以降、舞台は[陸]から[海]へ移った。実際に、海を制した国家が、栄えてきた。オランダもイギリスも、そして「大きな島」アメリカも、海洋国家であり続けていることが大国の条件である。宇宙・空の時代でもあるが、しかし、物流の視点からみると、いまだ、我々は、海の時代にいる。 本書は、海洋におけるPoliticsと戦略構想を、包括的にとらえ返し、海の視点から地政学一辺倒の戦略に脱構築をせまる、経験豊富な艦乗りによる極めて独創的な試み。