出版社コメント情報
過年度の看護師国家試験では、その関連問題が約1/6にも及ぶなど、看護師にとって「法と社会保障制度」を学ぶ重要性は増し続けている。インフォームド・コンセントと自己決定権、脳死と臓器移植、生殖医療など、特に微妙な判断を要する問題についての事例を取り上げるとともに、看護行為の意義、法的性格についても解説。さらには社会保障制度や社会保険、公的扶助、社会福祉制度についても概説し、関連法規、過去問も多数掲載。また看護倫理と法制度のギャップ、法制度と政治政策との跛行状態にも留意し、政策的提言も行う。看護師のリーガルマインド向上と国家試験対策の一石二鳥になることを願うとともに、「法」と「社会保障制度」を生活者の「健康支援」にダイナミックに統合することを意図して、旧著(『看護学生のための法規と社会保障制度』平成22年12月初版、平成26年3月第3版発行)に大幅な加筆・修正を加えた改訂版。