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ラヴ・ストーリーの最高傑作。この映画を見ないで恋愛映画を語ることはできない。ロバート・テイラー、ヴィヴィアン・リーという美男美女が語る哀しい物語に涙をこぼさない人はいない。
監督:マーヴィン・ルロイ
原作:ロバート・E・シャーウッド
脚本:S・N・バーマン、ハンス・ラモウ、ジョージ・フローシェル
出演:ヴィヴィアン・リー、ロバート・テイラー、
マリア・オースペンスカヤ、ルシル・ワトソン
■1940年・モノクロ・アメリカ作品
■PDM-013/約108分
「哀愁」。何という美しいタイトルであろうか。原名は「ウォータルー橋」。実はこのロバート・E・シャーウッドの書いたロマンの物語は三度も映画化されている。今回はマービン・ルロイというロマンの巨匠が監督し、「風と共に去りぬ」で一躍有名になったオスカー女優ヴィヴィアン・リーをヒロインに。美男スターのロバート・テイラーと組ませて心うつ名作を作り上げている。第一次世界大戦下のロンドン。空襲の真っ最中に知りあった青年将校とバレリーナ。一夜で愛しあった二人は結婚を誓ったが、偶然のいたずらから彼と彼女は言葉を交わす時もなく別れて行く。彼は戦場へ。そして戦死の知らせ。バレエ団をやめさせられた彼女は夜の世界へ。ところが彼は生きていた。この愛しあう夜のワルツ。戦場へ旅立つ列車を追う彼女。そして再会。やがて来る悲劇の時。一場面、一場面が映画史に残る名場面である。私は何度この映画を見、何度涙したことか。絶対ご推薦の一作だ。