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ボガートとキャサリン・ヘップバーン。中年二人組が何とドイツの砲艦を撃沈しようとするのだから面白い。名匠ジョン・ヒューストンの腕によって超A級エンターテインメントになっている。
監督:ジョン・ヒューストン
原作:C・S・フォレスター
脚本:ジョン・ヒューストン、ジェームズ・アギー
出演:ハンフリー・ボガート、キャサリン・ヘプバーン、
ロバート・モーレイ、ピーター・ブル
■1951年・カラー・イギリス作品
■PDM-016/約104分
冒険アクションである。しかも相手はドイツ軍。向かうは中年の男と女。その組合せがえらく面白い。ハンフリー・ボガートが遂にアカデミー主演男優賞をとった作品でもある。監督は「マルタの鷹」や「黄金」でボガートの演技者としてのすべてを知りつくしているジョン・ヒューストン。だからこそ手に汗にぎるアクションとスリルが盛り上がったのである。アフリカの女王というのは小さな蒸気船であり河舟だ。この舟でドイツ軍の砲艦に接触し撃沈してしまおうという計画。主演はボガートと名女優キャサリン・ヘプバーン。ヘプバーンは映画史に残る大女優で自分も史上最高の四つのオスカーをとっているが、共演する老名優にみんなアカデミー賞をとらせている。ヘンリー・フォンダ、ハンフリー・ボガート、ジョン・ウェイン、スペンサー・トレイシーたち。彼等を刺激し、共演作が次の作品で名演をひき出すのであろう。