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戦後この映画にどれほど感動した事か。これぞヒューマニズム映画であり、ここからアメリカに憧れる若者がどれだけたくさんいたことか。アカデミー賞の5部門を見事に獲得した。
■第17回アカデミー賞
作品賞、主演男優賞、助演男優賞、監督賞、脚色賞、原案賞、歌曲賞受賞
監督:レオ・マッケリー
原作:レオ・マッケリー
脚本:フランク・バトラー、フランク・キャベット
出演:ビング・クロスビー、バリー・フィッツジェラルド、
リーゼ・スティーヴンス
■1944年・モノクロ・アメリカ作品
■PDD-149/約126分
歌手として人気のあったビング・クロスビーが、演技者としてもすばらしい存在であった事を証明して見せた。ニューヨークの下町の小さな教会。新しくやって来たオマリー神父は環境の悪いこの地域に真正面から対決。街のヤクザたちを集めて演劇をやる楽しさを教えたり、非行少年を集めてコーラス隊を編成したりと積極的に活動する。前々からこの教区を守って来た老神父、バリー・フィッツジェラルドは彼を後継者にして引退しようと考えている。教会なんて、とお思いめさるな、ユーモアに満ち、笑いもいっぱい、心を底の底から洗ってくれる。クライマックスはアベマリアの大合唱と共にドラマチックに迎える。この映画が大ヒットで、すぐさま続編が作られ、今度は相手役にイングリッド・バーグマンが選ばれ、彼女は美しい尼僧姿でアカデミー主演女優賞の候補にもなって大ヒットした。