出版社コメント情報
秘境「西蔵」の風俗・歴史・文化を余さず概説!陸軍の編纂による我国のチベット研究の嚆矢!日本人にとって長らく未知の秘境であったチベット。河口慧海らによるチベット探検の報告が我国にもたらされたのは、時あたかも日露戦争の勃発した20世紀初頭であった。列強のせめぎあう内陸アジアに独自の勢力をもつチベットに、朝野の関心が集まっていた。本書は、当時陸軍きっての中国通として知られた山県初男大尉が、古今東西のチベット事情文献を参照しつつ、チベットの地勢・文化・歴史を細大漏らさず解説した名著である。我国のチベット研究の嚆矢