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ホモ・サピエンスと旧人   2

ホモ・サピエンスと旧人   2

商品コード:X1009784864450584

  • 著者西秋 良宏 編
  • 出版社名六一書房
  • ISBN978-4-86445-058-4

販売価格4,180円(税込)

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出版社コメント情報

2013年に刊行された『ホモ・サピエンスと旧人―旧石器考古学から見た交替劇』の続編。本書では旧人の中でもネアンデルタール人に焦点をあて、ホモ・サピエンスとの間でおきた交替劇の二つ目の原因を追求する取り組みの一端を報告する。このプロジェクトでは作業仮説として、学習能力、学習行動の違いを原因の候補としてかかげ、ネアンデルタール人とホモ・サピエンスの学習について考古学を中心とした各種の証拠を点検する。第1部では両集団の学習がどのように違うのかを検討する際、遺跡や遺物という点でどんな証拠が利用できるのかを提示する。旧石器時代遺跡で最も普遍的な遺物、すなわち石器は学習の産物そのものである。石器文化の中身や変化のパタンを調べることで当時の集団の学習の様態にアプローチすることができる。また、保存の良い遺跡では、そこで行われた個人レベルでの学習行動を具体的に復元できることもある。旧人と新人について、そのような事例を紹介、検討する。第2部では、民族考古学からみた学習を報告する。何万年も前の人類が、どのようにして道具作りを学んでいたかを考えるには、やはり現在の人々の行動を参照して、類推の根拠を作る作業が不可欠である。つまり、現在の証拠を鏡として過去の学習を推察する研究例を述べる。第3部では、「認知、身体と学習」と題して、ホモ・サピエンスとネアンデルタールの学習に影響を与えたかも知れない生物学的違いについて考察する。交雑があったとは言え、形態学的、遺伝学的に異なる集団に分類されているため、両者の間には行動や生き方において生得的な違いがあったと推察される。それについて整理するものである。交替劇が起きた理由を学習という考古学の世界では新しい分野で切り口を示す。