おすすめコメント
【銅版画家・池田良二の40年以上に及ぶ表現活動の軌跡を辿る】 フォトエッチングを中心とした様々な技法によって池田がつくり出すモノトーンの銅版画は、画面に刻まれた深い闇に作者の生死観を映しつつ観る者を内省的な考察へと誘う。本書では、池田の制作のあゆみを4つの時代に分け、それぞれの時代毎の特徴を浮かび上がらせながら、いずれの時代にも一貫した池田の表現と対峙する真摯な姿勢が生み出した作品群を俯瞰する。初期の版画作品から新作まで、銅版画を中心に約90点のアートワークと詳細な年譜を掲載。陶芸や木工など、版画以外の多様な展開も紹介。*本書は武蔵野美術大学美術館・図書館にて2015年11月に開催した展覧会「池田良二―静慮と精神の息吹」図録をもとにした増補版です。