出版社コメント情報
降圧薬合剤は、単剤同士の併用よりも服薬アドヒアランスを向上させるため、結果として降圧効果にすぐれることが広く認められている。一方、用量が固定であるため、合剤から治療を開始することは、過度な降圧をもたらすおそれがあり、ガイドラインでは、単剤ないし2剤の併用から開始して用量を固定したうえで、切り替えることが推奨されている。しかし、近年、それぞれの合剤の理解が進んでおり、これらは原則とはいえなくなりつつある。本特集は、合剤が確固たる地位を得た現在、病態により合剤の適用にどこまで違いがあるのかを解き明かすことを目標として企画したものである。