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■特集:次世代の膠原病治療 炎症性サイトカインに対する抗体医薬の登場により、関節リウマチの治療にパラダイムシフトが起き、さまざまな免疫機能分子に対する抗体医薬や細胞内シグナルの阻害薬が開発され、SLEや血管炎症候群などの難病治療にも応用されるようになった。しかし、膠原病に苦しむ患者の多くは、いまだステロイドや免疫抑制薬による治療を余儀なくされ、unmet medical needsは高い。既存の医薬品にも膠原病治療への適応拡大が期待されるものが多い一方で、末梢血幹細胞移植は、免疫システムを新たに再構築する意味で画期的治療と言えるかもしれない。さらに、誘導多能性幹細胞(iPS細胞)や間葉系幹細胞などの多能生細胞を用いた再生医療は、骨・軟骨・筋肉などの運動器にとどまらず、痛んだ臓器の修復を可能にする次世代の膠原病治療となる可能性がある。本特集では次世代の膠原病治療の可能について専門の先生方に解説いただいた。