出版社コメント情報
戦後日本外交の「生き字引」による初めての証言 戦後日本の主要な対欧米外交の現場に携わった、外務省きっての知性派外交官のオーラルヒストリー。日韓国交正常化、沖縄返還、第一次石油危機、FSX問題、日米構造協議、自衛隊PKO派遣など主要局面の実像を、戦後日本外交の「生き字引」が初めて証言する。ハーバード大学で研究への道に進んでいながら、請われて外交の現場に転身した異能の外交官が、優れた記憶力とアカデミシャン出身ならではの透徹した認識に基づいて語る、外交現場のスリリングなディテールの数々。---------- 編者はしがき 第1章 ハーバード大学から外務省へ 1962-65 第2章 日韓国交正常化と英国大使館時代 1965-69 第3章 沖縄返還をめぐって 1970-72 第4章 佐藤栄作前首相の訪米と第一次石油危機 1972-74 第5章 木村外務大臣の秘書官として 1974 第6章 宮澤外務大臣の下で 1974-76 第7章 カーター、レーガンのアメリカ 1977-81 第8章 アジア局からサンフランシスコ総領事へ 1981-87 第9章 FSX問題と日米構造協議 1988-90 第10章 湾岸危機対応とPKO協力法案の成立 1990-92 第11章 オランダ大使時代 1992-94 第12章 ドイツ大使時代 1994-97 おわりに 編者解説 竹中治堅 本書関連年表