出版社コメント情報
必ず殺せる技と書いて、必殺技……テレビ画面の向こう側で、屈強な男が一発でギブアップしている姿は、子どもながらに「すごいな?」と歓喜していたものです。テレビ中継の翌日には、子どもたちはみんなで「必殺技」という名文句とともに、そのスタイルを真似て、絡み合っていた記憶もあるのではないでしょうか。 力道山の空手チョップにはじまり、ジャイアント馬場の16文キックやアントニオ猪木のコブラツイストなど、プロレスの放送が回数を重ねるごとに、必殺技はテクニカルで興味深い発展を遂げてきました。そんな背景はオトーサン世代にとって、懐かしい往年のプロレスラーの思い出でもあります。今となっては、空中殺法があたり前のように炸裂するプロレスの世界ですが、この本では「懐かしのプロレスラーが生み出した名必殺技」を緩くて熱かった思い出とともにお送りしたいと考えました。オリジナルの必殺技にプラスして派生技や類似技を盛り込み、時代の流れも楽しめる工夫も凝らしてあります。