欲しいものは手で作る！日本の科学技術を育ててきた雑誌の魅力に迫る。大正１３年に科学ジャーナリスト原田三夫によって創刊された雑誌「子どもの科学」は、自然科学の入り口として子供たちに天分、動植物の生態、建築など科学のさまざまな分野の最先端をわかりやすく紹介してきました。また、紙飛行機、ラジオ、モーターをはじめとする高度な知識、技術を求める子供の好奇心を刺激し続けています。本書では、日本の技術を支えてきたかつての「工作少年」たちが高度経済成長期の工作を再現し、写真家・大西成明氏の撮りおろし図版で紹介。「子供の科学」が未来の大人たちに注いできた、ものづくりへの情熱を生き生きとクローズアップします。模型から家電まで玩具の域にとどまらない幅広さ、驚くほどの精密さと難易度の高さからは、挑戦意欲を掻き立てプロセスを重視する同誌の熱意が伝わります。考えさせることを大切に、数多くの科学者、技術者にとって最初の一歩となってきた「科学の教科書」を再考する一冊です。

大正13年に科学ジャーナリスト原田三夫によって創刊された雑誌『子供の科学』は、自然科学の入り口として子供たちに天文、動植物の生態、建築など科学のさまざまな分野の最先端を分かりやすく紹介してきました。また紙飛行機、ラジオ、モーターをはじめとする高度な工作図面を掲載し、実際に手を動かしてみることを通して、ものの仕組みへの興味や、より高度な知識、技術を求める子供の好奇心を刺激し続けています。本書では、日本の技術を支えてきたかつての「工作少年」たちが高度経済成長期の工作を再現し、写真家・大西成明氏の撮りおろし図版で紹介。『子供の科学』が未来の大人たちに注いできたものづくりへの情熱を生き生きとクローズアップします。