出版社コメント情報
サブプライムローン問題に端を発したアメリカの金融危機が瞬く間に世界に波及し、まさに「百年に一度」の世界的不況がいっそう深刻化しています。他方で、所得格差拡大とセーフティネットの崩壊から、貧困化がいっそう深刻化しています。こうした状況を前に、ここ20年以上継続してきた「新自由主義的構造改革」は《失敗》ではなかったのか、間違っていたのではないかという思いが、ようやく一般に語られるようになりました。本書は、「新自由主義的構造改革」の失敗を当初より鋭く指摘し、その結末をきわめて明快かつ活発に説き続けてきた金子勝教