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きのこ会の人びとは、どんな逆境のなかにあっても、懸命に、その日その日を生きていました。美しく、力強い人たち。それなのに、ほとんどの方が、我が子にさえも、その道のりと秘めた想いを語り継いでいませんでした。語れなかったのです。ほとんどの親御さんは亡くなり、原爆小頭症の方々も、まもなく六十歳。設立当初からの支援者も高齢になりました。このままでは、この人たちのことが消えてしまう。こういう人が、確かに生きていたということを、遺しておきたい。抑えようのないものが湧きあがりました・・・。(はじめにより)