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救急医学 救急患者の初期対応と以後の治療方針

救急医学 救急患者の初期対応と以後の治療方針

商品コード:X1009784880026046

  • 著者滝健治/編著 西村謙一/編著 十時忠秀/編著
  • 出版社名新興医学出版社
  • ページ数229P 26cm
  • ISBN978-4-88002-604-6

販売価格7,150円(税込)

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出版社コメント情報

救急医学教育について,ほとんどの教育者は必要あるものと認めているが,どのように救急医学教育をしたらよいのかということは,今なお模索状態であると言っても過言ではないであろう。というのは,救急医学書というものは数冊見受けられるが,その内容は外傷学,集中治療学が中心となっており,一次から三次救急にいたる救急外来での内容は乏しく,その救急医療の実態はあいまいで,「たぶん各科でしているだろう」という推測に基づいている状況である。救急医学教育がなぜ必要なのか,救急医学教育とは何なのか,救急医学教育はどのように行うのか,といった具体的なことになるとなかなか答えがたい。その理由の一つに,多くの大学において24時間体制の救急診療が行われておらず,そこが救急医学教育の場として利用されていない。そのために,救急医学の形が見えないで,どのように救急医学をイメージしたらよいかわからないということであろう。そうであれば,実際の24時間体制の救急診療なしには,“生きた,見えた”救急医学教育は行えないということになり,実動している救急医療からみた救急医学教育用の書を作る必要が求められている。昭和57年には,わが国最初の救急医学の教科書が出版され,卒前・卒後教育のなかで救急医学教育とは何かと,救急医療に専従している人達は今日まで長年自問自答してきたことと思う。その後に救急医学の教科書が出版されてきたものの,我々の救急医学の一部の領域にあたる管理・治療が主体なものばかりである。そこで,本書は構成こそは他書と似ているが,症候学に基づく救急外来を中心とした佐賀医科大学における救急医学教育の実践をもとに,医学生や研修医にいかにして救急医学教育を行うか,をまとめた書である。本書の特徴を具体的に述べると,以下のようになる。1)救急医学とは何かを理解でき,今日の救急医学活動の全体を把握できる。2)一貫した救急診療が行えるように,救急患者来院時の初期対応として,ただちに実施すべきことを述べ,やってはならないことや避けるべきことを記した。さらに,以後の治療方針と専門医に相談・依頼すべき状態を記し,専門医の提言を加えた。3)今日のトピックスである脳死と臓器移植,災害時の救急体制と救急医療,および日帰り手術の麻酔についても解説した。したがって,本書は医学生の救急医学の教科書,研修医,救急医学認定医を志す医師