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交通事故で多発する“脳外傷による高次脳機能障害”とは 見過ごしてはならない脳画像所見と臨床症状のすべて

交通事故で多発する“脳外傷による高次脳機能障害”とは 見過ごしてはならない脳画像所見と臨床症状のすべて

商品コード:X1009784880026527

  • 著者益沢秀明/著
  • 出版社名新興医学出版社
  • ページ数103P 26cm
  • ISBN978-4-88002-652-7

販売価格3,630円(税込)

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出版社コメント情報

その被害者には本当に障害は残ってないのか?その患者は本当に従来から言われている高次脳機能障害なのか?──いまその疑問が氷解する!交通事故被害者に見られる“脳外傷による高次脳機能障害”は、知能検査(神経心理学的検査)や古典的な高次脳機能障害の視点での脳画像読影では見落とされやすい。しかし、注意深く観察すると、多くに共通する脳画像所見と臨床症状があった!自動車保険料率算定会に設置された高次脳機能障害認定システム確立検討委員会の座長を務めた著者が、そこでの「高次脳機能障害の診断基準」をベースに解説。目からウロコが落ちる本書をぜひご一読ください。(以下、序文より)はじめに交通事故で脳外傷を受けた被害者が外見上は回復しているのに職場や学校に戻れないような事態に陥る.物忘れがひどく,数分前のことが思い出せない.とっさの判断ができない.自己洞察力に欠ける.それだけではない.どうにか職場に戻っても,すぐに感情的にキレて周囲と衝突し,辞めてしまう.家庭内でも母親に当たりやすい.まさしく,“脳外傷による高次脳機能障害”である.医療の進歩によって事故の被害者がより多く助かるようになり,こうした精神症状を残した被害者が増えていった.ところが,こうした症状は専門家によってもしばしば見過ごされた.そのために,十分な公的支援を受けられず福祉の谷間に落ち込むこともあった.一般に,自己洞察力に乏しい被害者本人よりも,こうした被害者を抱える家族が苦しみ悩んだ.こうした症状はいつとはなしに高次脳機能障害と呼ばれ,やがて,各地に家族会ができて声を上げ,国を動かし,平成12年には運輸大臣の通達で交通事故の後遺症等級を認定する機関である自動車保険料率算定会,通称「自算会」(現:自動車保険料率算定機構)に高次脳機能障害認定システム確立検討委員会が設置された.本書の内容はそのときに答申された高次脳機能障害(“脳外傷による高次脳機能障害”)の診断基準がベースとなっている.従来の専門家が障害を見過ごしたり,あるいは,軽く判断した原因のひとつは,皮肉なことに,これを高次脳機能障害と命名したことであろう.この命名により,従来の古典的な高次脳機能障害の見方が踏襲された.その結果,臨床症状のなかでも,情動障害・人格変化が見過ごされやすくなった.知能検査(神経心理学的検査)に頼るあまり