出版社コメント情報
「治らないうつ病」「再発を頻回に繰り返すうつ病」をまとめて「難治性うつ病」と呼ぶとすればこれはいまだ克服されていないうつ病臨床の大きな課題である。この課題については、これまで多くの研究がなされているが、エビデンスと個人の経験論的なものが混然一体なっている印象がある。過去には難治性うつ病について書かれた良書も内外にあるが、それらの多くはいささか古くなっており、あらためてEBMに基づき整理する必要がある。本書はこのような意図のもとに企画されたものであり、現時点でのベストと思われる治療アルゴリズムが提唱されており、臨床家にとってこの上なく有用な書といえよう。