出版社コメント情報
現在、多発性硬化症は若年層を中心に激増しています。多発性硬化症の平均発症年齢は約30歳ですが、平均余命は健常者と大きくは変わらないことが示されています。10年ほど短いという報告もありますが、いずれにせよ患者さんはいったん発病したら40年ほども多発性硬化症を抱えて生きていくことになります。したがって、私たち神経内科医は多発性硬化症が、life-longな病気であることを認識して、現時点の治療にあたることが肝要です。患者さんの治療にベストな診療ネットワーク(専門医、一般神経内科医、コメディカルなど)を築く助けとなる1冊です。これから学ぶ先生に最初に読んでいただくことをお薦めします。