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没後15年記念出版。見た、撮った。昭和写真史の劇的瞬間!土門拳は、大地に確固とした根を下ろした凛としたイメージそのままの生き方で、昭和写真史の上に巨大な足跡を刻んで悠然と去った。本書に綴られる物語は、そうした土門拳の人と写真を心から思慕した数多くのアマチュア写真家たちとの師弟愛のストーリーであり、戦後間もない激動期に刻まれた「リアリズム写真」という写真表現の在り様を明確な一本道にして展開された、格闘と交情のドキュメンタリーでもある。<古寺巡礼>と<リアリズム写真>、二大奔流の謎を解く、ファン待望の書。敗戦現実と民族の精神、<真の写真家>の生涯を克明に追う。