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コレステロール吸収阻害から見る脂質異常症治療

コレステロール吸収阻害から見る脂質異常症治療

商品コード:X1009784884123604

  • 著者寺本民生/監修
  • 出版社名朝日メディコム
  • ページ数109P 30cm
  • ISBN978-4-88412-360-4

販売価格2,200円(税込)

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出版社コメント情報

序 文】   エゼチミブがアメリカの旧Schering-Plough社のDavis HRらにより発見され  たのが1994年である。Davis HRは、私のシカゴ大学留学時代の友人であり、い  ち早くその発見を聞いた。そして、2002年にドイツで市販されたが、その作用  メカニズムであるコレステロール吸収阻害の分子メカニズムが分からないまま  であった。Davis HRには、メカニズムの分からない薬剤は使いにくいと苦言を  呈したのを覚えている。そして、2004年についに、その分子標的であるNiemann  -Pick C1-Like 1(NPC1L1)という蛋白が同定されたのである。その努力に敬  意を払いたい。そして、我が国でもついに2007年に「ゼチーア?」として発売と  なり、今年で5周年を迎えた。スタチンとは異なる機序ということで、一躍注目  の的となった。スタチンとの併用により、強力なLDLコレステロール低下を目的  とした使用法が中心となった。それはそれとして、我が国では盛んにLDLコレス  テロール低下作用以外の新たな作用が基礎的・臨床的なレベルで検討が進み、  インスリン抵抗性改善作用、脂肪肝抑制作用など、動脈硬化発症の根幹にもか  かわる良い作用を示す可能性が示されるようになった。そして、待望の治療エ  ビデンスであるStudy of Heart and Renal Protection(SHARP)試験が2010年  に発表されるにおよび、ほぼ動脈硬化抑制のためには欠くことのできない薬剤  として認識されるに至っている。 本書は、まさにその歴史を詳細に示すものとして、計画された。おそらくエ  ゼチミブに関して、現在知られているあらゆるレベルの知見が集積されている  ものと自負しているところである。 多くの先生方の診察・研究の一助になることを切望しているところである。   2012年12月                 寺本 民生