出版社コメント情報
ポーランド地域に1866年まで存在した、貴族が領有する都市(私領都市)の実態及びその歴史的意義について考察した、先端的研究。「本書の目的は、農民解放以前のポーランド地域の社会経済的特質を理解する手がかりとして、私領都市maistoprywatneと呼ばれる集落の実態とその歴史的役割を解明することである。」ポーランドでも社会主義政権崩壊後にやっと始まった研究領域。16~18世紀にかけてポーランド全都市の70%がこの「貴族の町」であり、ポーランドにおけるユダヤ人問題の発端でもある