出版社コメント情報
テクスト論を中心とする、70?80年代に受容された欧米文学理論はもはや過去のものにすぎないのか?そして文学教育は、「実用性」を欠いた無用の長物なのか?このような問題意識の下、内外の文学研究と国語教育の歴史を振り返り、〈いま〉という時代に必要な新しい文学教育の理論を提言する。文学教育の場が、「教師が一方的に意見を押しつける場」とも「生徒が言いたい放題意見を言う場」とも違う、「他者との関係を学ぶ場」となることを目指す。執筆者:中村良衛/齋藤知也/馬場重行/中川千春/津島知明/山口徹/安藤徹/助川幸逸郎/前田塁