出版社コメント情報
本書は、生成文法理論研究を始めとする言語学研究において現在最も注目されているトピックの1つである linearization(語順決定)の問題を、統語部門と音韻部門のインターフェイスのありようと関係付けて、経験的、理論的側面から包括的に捉える試みである。特に左から右への累加的な構造構築(Phillips 1996、2001等)を採用し、音韻部門へのスペルアウトの単位が統語的構成素と音韻的構成素の対応関係によって定まるような、派生的な統語部門から音韻部門への写像のモデルを提案している。