出版社コメント情報
卓越した造形力と構成力に見る自動車デザインと美術制作の相互作用 フランスの先進的な自動車メーカー、シトロエンで約30年にわたりデザイナーを務め、美術家としても数々の賞に輝いたフラミニオ・ベルトーニ。彼は、職人の領域であった自動車造形をデザインの領域に引き上げ、トラクシォン・アヴァン、2CV、DSなど独創的な車を生んだ。とりわけDSの造形は自動車ジャーナリストだけでなく、哲学者など知識人にも広く称賛された。本書では、ベルトーニの傑出した造形力、構成力をもとに、彼の残した自動車デザインと美術作品の双方を見ながら互いの影響を読み解き、さらにはものづくりへの見識を探る。