出版社コメント情報
名著 “Stroke Rehabilitation”待望の翻訳版 これ1冊で脳卒中の作業療法がマスターできる リハビリテーション専門職が最も多くかかわる疾患の一つである脳卒中。本書は、その病態・疾病学などの医学的知識をはじめ、作業療法の基礎、クリニカルリーズニング、ADLへのアプローチなど、リハビリテーションを提供するために必要な知識を網羅。さらにはケーススタディや脳卒中患者の視点からみたリハビリテーションのプロセスを紹介し、患者の子育て、性、自動車運転などの支援にも触れるなど、読者の作業療法の奥行きを深め、幅を広げる構成となっている。また、包括的かつ根拠に基づく実践のため、リハビリテーションの効果判定を行う研究がレビューされたり、脳卒中のリハビリテーションに関する成書として初めて「?rnad?ttir OT-ADL神経行動学的評価法(A-ONE)」を体系的に紹介し、ADLと神経科学の融合が試みられたりする点なども読みどころ。【本書の特徴】 1.作業療法士の視点として、対象者のFunction(=生活機能)とFunctional(=実用的な)課題や活動を治療的に用いることの重要性が述べられ、患者にとって治療的に有効な活動を用いる課題指向型アプローチが推奨されている。2.機能と機能障害のメカニズムについて解説され、障害に応じたアプローチの具体的な方法について述べられている。対象者の「できないこと」に対して、なぜできないのかを、対象者の状況(疾病特性、機能障害)と作業に必要なこと、環境について分析し、アプローチを考えるうえで必要な解剖学、生理学、病理学などの基礎知識が得られる。3.リハビリテーションの効果判定を行う研究がレビューされ、根拠に関する検証が行われている。また、本書の内容だけではなく、過去の成果についての情報も得ることができる。4.各章に目標や復習問題が設定されている。また章末に提示されているケーススタディを読むことで、それまでの内容の理解をより深めることができる。