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Cortical Bone Trajectory〈CBT〉法 理想の軌道がここにある

Cortical Bone Trajectory〈CBT〉法 理想の軌道がここにある

商品コード:X1009784895905510

  • 著者谷戸祥之/編集 松川啓太朗/編集
  • 出版社名三輪書店
  • ページ数131P 26cm
  • ISBN978-4-89590-551-0

販売価格7,480円(税込)

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出版社コメント情報

皮質骨軌道で患者を救おう! Cortical bone trajectory(CBT、皮質骨軌道)とは、2009年にHynes先生らによって報告された脊椎後方固定術における新しい椎弓根スクリューの刺入軌道である。解剖学的椎弓根軸に沿った従来軌道とは異なり、椎弓根に対して内側から外側へ、尾側から頭側へ向かう軌道であり、硬い皮質骨との接触面積を最大限に得られるのが特長である。従来法スクリューは海綿骨用であり、椎骨の主に海綿骨に挿入される。しかし、CBT法は皮質骨用スクリューを使用し、主に皮質骨を利用して固定される。刺入点を椎弓根の内側、やや尾側の椎弓とし、そこから頭外側に向けて椎弓の皮質骨、椎弓根を貫き、椎体外縁上方部に先端が留置される。硬い皮質骨にスクリューがしっかりと把持されるため、従来法の問題であったスクリューの弛みや脱転予防に有用である。骨粗鬆症の患者でも皮質骨は比較的温存されるため、高齢者の脊椎固定術においても効果を発揮する。CBT法のもう一つの特長は低侵襲性である。従来法スクリューが椎間関節の外側から挿入されるのに対し、CBT法では内側から挿入されるため、椎間関節まで展開する必要がない。そのため、従来法のように広範囲な後方筋群の展開を必要とせず、筋肉の剥離は極めて限定的であり、筋肉、脊髄神経後枝内側枝の温存に寄与する。また、長期的な椎間関節干渉の軽減により、隣接椎間障害を明らかに軽減する。さらに、筆者らの施設では、経皮的椎弓根スクリュー法と比較すると、X線透視の積算時間が短い(10~20秒)。さらに、放射線被曝量の低減に向けてウェアラブルディスプレイの活用を行っている。CBT法が日本に紹介されて6年目になる。低侵襲性、固定力の強固さから急速に広まった術式であるが、本術式の解釈は混沌としているのが現状である。低侵襲性のみに着目する脊椎脊髄外科医はあまり軌道にこだわることなく実施している。しかし、CBT法スクリューは、挿入方法を誤ると固定性が落ち、インストゥルメントとしての価値が消失する。一方、しっかりとした軌道をとることで、下記のように、さまざまな適応が広がる。