出版社コメント情報
中心性漿液性脈絡網膜症(central serous chorioretinopathy:CSC)は,現在使用されている正式な病名である.1866年von Graefeが“Central rezidivierende Retinitis”の病名で発表して以来,今日まで実に多くの病名が使用されてきた.その理由は本疾患の原因がはっきりしていないからである.本症は網 膜と脈絡膜の疾患であり,現在は病因の主座は脈絡膜にあると考えられている.網膜の障害は2次的に起こるとされており,脈絡網膜症 (chorioreti