出版社コメント情報
世界を旅するエッセイスト、写真家のみやこうせい氏が、 サンクトペテルブルク、奈良、奄美、東京……etcで、 ソクーロフの撮影に立ち会い、あるいは日常を共に過ごし、 映像の魔術師ソクーロフにカメラで迫った写真集!ヒトラーを描いた『モレク神』でカンヌ国際映画祭最優秀脚本賞、イッセー尾形氏が昭和天皇を演じた問題作『太陽』でサンクトペテルブルク国際映画祭グランプリを受賞のA・ソクーロフ。しかし、ペレストロイカ以前は全て当局により公開禁止処分を受け、西側に知られることはなかった。見えないものを映し出す、映像の奥に魂の深淵を見る……。ソクーロフは映画で、絵画、音楽、文学を超えようとする。 同じ表現者としてソクーロフと強く結ばれた、みやこうせい氏が、ただのドキュメントではない、独自のソクーロフ的世界を現出させる。 「遠く離れていても感じることができる稀なる一人に、みやこうせいがいる。私のこころの中には、彼のために割り当てられた特別の場所があり、彼が変わらない限り誰もその場所を占めることはできない。私はこうせいに多くのことを教わった。彼の神は、創造としごと。それ以外の神々は、彼のもとにはいない」(