医療・福祉・介護業界は成長産業として期待されていますが、その現実は人材の確保に苦労している事業所がほとんどで、職員の離職率が非常に高いといわれています。それは、管理職となる人材が育っていなかったり、責任と経験に見合った賃金制度になっていない、長時間労働が日常的に行なわれているなど経営者の労務管理の認識が低い、などが理由です。事業者が労働法規に違反した場合には、事業所が指定取消しになるなど厳しく規定化されていますから、医療・福祉・介護業界における人事労務管理の重要性はますます高まっています。本書は、医療機関や福祉・介護施設で優秀な人材を確保するための人事制度と労務管理について、労働法の知識とその対処のしかたを実践的に解説する本。中小の医院・クリニックや福祉・介護施設の経営者や総務・労務の担当者はもちろん、経営指導にあたっている社会保険労務士や業界で働く職員、医療福祉関係の資格取得をめざす人にも、読んで役に立つ決定版です！