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地球でもっとも美しい、絶滅図鑑。時空を越えて清川あさみが紡ぎだす、かつてあったかもしれないもうひとつの場所 ――。糸やビーズで織りなす、動物、鳥、魚、恐竜、昆虫、草花……230種。かつてどこかに生きていた、今もどこかに生きている、強く儚い、動植物たちが集うファンタジア。 ・ステラーカイギュウ 長さ7.5メートル、重さ4トンもあるおおきな海牛。ステラーカイギュウは、発見からわずか27年で地球から姿を消してしまいます。肉や毛皮を目的とした乱獲がもっとも大きな原因ですが、そのほかにも彼らのやさしい性格もわざわいしました。ステラーカイギュウには、仲間が殺されると助けるために集る習性があって、それがハンターたちにとっては好都合だったのです。ステラーカイギュウのオスたちは、メスが殺されると死体を囲むように集まり、つき刺さったモリやからみついたロープを外そうとしたといいます。(本書「ステラーカイギュウ」より抜粋)こんな景色があったのかと、想いを馳せてしまう美しくて哀しい〈絶滅・絶滅危惧種〉をテーマにした壮大なものがたり。子供から大人まで幅広く楽しめる絵本のような新しい図鑑が誕生しました!