出版社コメント情報
私たちの話には意味がある。忘れないために、ゆっくり話しましょう。シンガーソングライター、小説家、コミック作家、映像作家、そしてエッセイスト。韓日のカルチャーシーンで煌めく多才なアーティスト、イ・ラン。大好評『悲しくてかっこいい人』に次ぐ、待望の新作エッセイ集!お金、労働、フェミニズム、コロナ禍……。韓国大衆音楽大賞授賞式でトロフィーを売った話から、創作の舞台裏、金銭事情、#MeToo運動、友との別れ、荒波の日々。「芸術製造業者」と自称し、「ほんとうにそうすべきだろうか?」と問う。あらゆる境界線を消して、ひたすら話し、ひたすら歌い、記憶していくイ・ランの物語。- - -社会の基準が変わっていくのを見守り、勉強して食らいつき、変わろうと努力しながら私がいちばん悩んでいることは「これから私にどんな話ができるだろうか?」だ。(本文より)- - -イ・ランの問いが、痛みが、心に迫る。ありのままの話が強く、悲しく、この時代を照らし出す。