出版社コメント情報
瀬戸岡古墳が最初に見つかった時のお話です。 昔、瀬戸岡の道ばたに、大きな赤い石があって、いつも荷車が通るのにじゃまでした。その石をどかそうとした人が、何人も病気になったので、みんなこわがってさわろうとしませんでした。 ある時、瀬戸岡の青年たちが、「そんなことは迷信だからほってしまおう。」と、勇気を出してその石をどかしました。そしたら、何とそれが古墳だったのです。こうやって瀬戸岡古墳が発見され、そのあと40か所もの古墳が発掘されていったのです。 その時見つかった大きな石は、「かあご石」と言って、今でも瀬戸岡会館の前の庭に、ちゃんとおいてあります。その前に立つと、その当時のことが目にうかんでくるようです。