出版社コメント情報
本書は、競争環境下の水道事業について、公営事業改革と消費者選択に焦点を当てて研究したものである。 第1部「公営水道事業体の改革と課題」では、水道事業をライフステージごとで分析するとともに、水資源の環境対策、指定管理者制度に焦点を当てる。また、地下水利用専用水道によるわが国水道市場への影響を検討し、その際の重要な対応策の一つである水道料金の需要家自己選択システムについての分析を試みている。 第2部「水道インフラ普及時代の消費者選択」では、消費者の回避・期待行動にかかわる消費者選好分析に焦点を当て、表明選好法であるコンジョイント分析を利用して飲料水の消費者選択にかかわる実証分析を試みている。また、国際比較を分析することにより、消費者・住民の視点から見た水道事業の組織形態や水害リスクに対する効率的なマネージメントのあり方について検証している。