不明熱の診断には検査だけでなく、病歴と身体診察も合わせて総合的な診察が必要になります。｢不明熱の５人に１人は膠原病｣と言われるように、不明熱を考える上で膠原病についての知識は欠かすことができません。第4巻では膠原病のスペシャリスト・岸本暢将先生を迎えて膠原病とその関連疾患による不明熱を検証していきます。実は一般的な検査だけで、ある程度診断を絞り込めるのです。そのためにはやはり何回でも繰り返して聞く病歴聴取と丁寧な身体診察が重要になってきます。一般診療でも出来る診断のヒントや教科書ではなかなか得られ難い対処法、関節炎を伴う不明熱の考え方など、明日の診療ですぐに使える知識が満載です！　「膠原病 case1」　84歳男性・・退院間近の不明熱―　「膠原病 case2」　70歳女性・・上気道症状と不明熱―　「膠原病 case3」　68歳男性・・紫斑を伴う不明熱―