腎疾患には多数の複雑な病名があります。そこが大きなハードルとなって苦手意識を持つ人が少なくありませんが、実は付けられる疾患名の枠組みをつかんでおくと、病歴および尿・血液検査から病気を絞り込むことが簡単にできます。上巻では、症候群による分類から始まり、機能的な分類、病理学的分類、一次性か二次性かによる分類というように、腎疾患を多面的に見ながら臨床診断に到達するプロセスを立体的に考えていきます。腎臓病学を志す方だけでなく、もう一度腎疾患を根本から理解したい医師、そしてレジデントや医学生のための、目からウロコの腎疾患診療、腎臓病学入門プログラムです。　第1回「血尿と蛋白尿のとらえ方」　第2回「尿沈渣を理解する！」　第3回「症候と腎機能から捉える」