出版社コメント情報
内分泌疾患は「ホルモンを産生する場所に症状が現れるとは限らない」ために発見が難しいといわれます。他の疾患と診断を間違えて、治療開始が遅れることもあります。そこで重要なのはやはり問診です。内分泌疾患の症状は患者自身が訴えてくることがあまりないため、「積極的に訊く」ことが診断の第一歩となります。 「10年間さまざまな症状で入退院を繰り返す女性患者」、「言葉がはっきりしなくなったアルコール性肝障害患者」、「両手にしびれが出てきた欝患者」などの症例をもとに、問診の際どのような症状から疑うのか、また診断の手順や治療法などについて解説します。