出版社コメント情報
下巻では、腰痛と腹痛の症例を取り上げます。まず高齢者に多い腰痛。歩けなくなるほどの腰痛で救急受診した76歳女性の診断結果は圧迫骨折。圧迫骨折は骨粗鬆症が原因であることが多く、寝たきりになる恐れもあり、早めのスクリーニングと予防が重要です。次は痛みの性質や症状も様々な腹痛。心窩部痛で救急受診した37歳男性の痛みのスケールはNRSで10とこれ以上ない痛み。多量の飲酒歴から、急性膵炎の疑いで検査を進め、最終的に腹部造影CTにより急性膵炎と診断。腹部の疾患で「帰してはいけない」緊急性の高い疾患を疑ったときは、腹部CTの実施を考えましょう。