出版社コメント情報
■本書では,下肢に発生するスポーツ疾患のうち,肉ばなれ,腱炎(腱症),疲労骨折,骨膜炎など,筋・腱・骨・骨膜に主症状を呈する疾患についてまとめた。■これらの疾患はスポーツ現場でよくみられるにもかかわらず,治療プロトコルが確立されていないものも多い。現時点での情報を集約することで次の研究課題を明確にでき,また,現在の治療を見直す必要性に迫られることもあると思われる。■ 第1章では,スポーツで発生する筋障害のうち,ハムストリングス,大腿四頭筋および下腿の肉ばなれ,慢性コンパートメント症候群,筋挫傷,およびこれらの疾患に付随する合併症に関する知見をまとめた。■ 第2章では,腱障害のなかでも臨床で多く遭遇するアキレス腱炎,膝蓋腱炎,鵞足炎,腸脛靱帯炎の4疾患に焦点を絞ってまとめた。■ 第3章では,発生頻度の高いスポーツ障害でありながら,危険因子や発生メカニズムに不明な点が多く,効率的な治療法・予防法が開発されていない大腿骨疲労骨折,膝蓋骨疲労骨折,下腿疲労骨折,シンスプリントの4疾患についてまとめた。■ 第4章では,「私の治療法」として,各著者が実際に行っている運動機能の詳細な評価と機能改善のための治療法を詳しく紹介した。