出版社コメント情報
本書「完全病理学 各論 全12巻」は、出版社は違うが、2005年5月に医学教育出版社から出版した「画像詳解 完全病理学総論」と対をなす、今どき珍しい単著者である。著者の過去30年にわたる病理診断学の経験の集大成ともいえる力作である。 本書は原則として、1疾患1ページの「症例提示」の形をとっている。全12巻で計815症例にのぼり、common diseaseもrare diseaseも対等に取り扱われている。巻頭に正常所見を述べ、一部の疾患・病態についてはパネル提示を併用した。さらに、PRINCIPAL(30編)、STEP UP(107編)、COLUMN(260編)を掲載することを通じて、関連事象を「楽しく」学んでもらうように配慮した。 病理医は無論のこと医学生、研修医、パラメディカルから臨床医までの幅広い読者対象を意識して執筆・編集した。分野別に12分冊することで、副読本ないし疾患アトラスとして、とくに研修医・臨床医に多く読んでもらえると思っている。