おすすめコメント
経営コンサルタントである著者が女子中学生硬式野球チームを指導、弱かったチームは全国大会優勝高相手に勝てるまでに成長します。その経験で気づいたことは、チームの指導も企業の組織強化・人材育成も結局は同じ、ということでした。 組織を強化し、人を育てるのに大事なものは「共感力」です。人間1人の力というのはたかが知れています。しかし共感力を駆使することによって、何十人分の力、何百人分の力を一つにすることができます。その時に組織は強くなり、組織の中で人は成長するのです。 共感力を高めるには5つのステップがあります。 1感謝を伝える=大切な人に、きちんと言葉で感謝を伝えること。 2部分的に叱る=叱る時は人格を否定せず、やってしまったことを短い言葉で叱ること。 3可能性を信じる=大切な人の可能性を最後まで信じ、相手の自信をあなたが育ててあげること。 4感情を共有する=恥ずかしがらず、喜怒哀楽を一緒に表現すること。 5チームになる=みんなのために自分には何ができるのかを、みんなで自問自答できる雰囲気を作ること。 しかしながらコンサルティングを本業とする著者であっても、多感な年頃の女子中学生には、頭ごなしの命令やおためごかしな指導では一切動かすことはできません。彼女たちの心を動かすために、5つのステップを踏ませてチーム力を上げるために、著者は何を言ったのか、何をやったのか? 野球指導を通した、人を育て、組織を強化するための実践的方法論。会社の力を高めたいビジネスパーソン必見の書です。