史書を読めば人は賢くなれる・・・・・五千年に亙る中華文明。この本は、ある意味での歴史の分かれ目に基づき、新しい体裁を通し、面から点へと向かい、繁雑さと簡潔さとをマッチさせる排列と書き方とを採用することで、伝説の時代から中華民国に至るまでの中華歴史の全景をトータルに反映させたものです。　本の中で述べられている歴史事件と人物ですが、その内容は主に歴史に関する典籍や史学界で公認されている比較的に頼れる資料に基づいて書かれたものでありますが、無味乾燥になるのを避けるため、事実の正確さに影響を与えないという原則の下、出来得る限り物語的なプロットを具えた資料を選択し、表現する上でも、生き生きとしていて分かり易いものにしようと努めました。ただし、内容的にフィクションは皆無で、言葉遣いの面でも過多な叙述や描写は極力避けるようにしました。筆者は文学的な筆致を用いて史実を誇張するのでなければ、「パロディー」的手法で歴史の素材を加工することで、大衆をアッと言わせてその歓心を買うリクレーショナルなファーストフードを作ろうというのでもなく、単に生き生きとして分かり易い文字を通じて相対的に正確な歴史の真相を還元しようと思ったに過ぎません。