出版社コメント情報
一元的ではない関東における後期・終末期古墳の様相を再検討 関東各地における後期・終末期古墳群のあり方を集成し、その独自性、個性ゆたかな地域性に注目しながら、当時の関東地方における地域社会の自立性を再評価するとともに、その意義を検討する。また、地域首長間交流もあきらかにしながら、根強く残るヤマト王権による一律・一元的な全国支配という考え方に一石を投じる意欲的なシンポジウムの記録集。シンポジウム開催後、非公開で行われた討論会の模様も再録し、これらの検討を通して、関東の古墳時代後期における国家形成過程を理論的に検討し、枠組みをあたえる試みを提示した必見の1冊。