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東日本弥生社会の石器研究

東日本弥生社会の石器研究

商品コード:X1009784947743909

  • 著者杉山 浩平 著
  • 出版社名六一書房
  • ISBN978-4-947743-90-9

販売価格8,250円(税込)

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出版社コメント情報

<内容> 駒澤大学学位論文に加筆刊行。 「(中略) 本書における研究の特色は、これまでの弥生時代の石器研究の中心であった大陸系磨製石器の分析に加えて、縄文時代以来の石器についても深く検討し、東日本の弥生文化の特質を明らかにしたことである。各地の資料を丹念に見て廻り、論証を固めていく手堅い手法をとっている。特に弥生時代の黒曜石製石器に着目し、理化学的手法を用いて産地分析を行い、流通を明らかにし、大陸系磨製石器の流通と比較したことは研究の新機軸である。また、黒曜石の分析で提示した仮説に対して、伊豆諸島の遺跡の発掘調査を行い検証する姿勢は、考古学の研究の基礎が明確な意図に基づく発掘調査にあることを実践していると言える。(中略) 本書では東日本弥生時代の磨製石器に関して、石材の研究からはじめ、製作技術の違いに視座をおき研究を進め、さらに石器を石器群総体としてとらえる立場から個別石材にもとづく石器製作システムと、差異を地域ごとに明らかにしている。この研究方法は、これまでの石器研究に希薄であった研究方法で、地域集団の性格の差や地域間の交流関係を探るうえで有効な方法として、高く評価できる。また、石器製作システムの影響関係の実態を、土器を使って補強しつつヒトの動きのありかたと関連付けて理解しようとしているのも重要である。 東日本から出土した弥生時代の磨製石器資料を着実に集成して、それらが西日本からいち早く東北地方に到達していたことを明らかにしているが、新しい見解として評価したい。(本書「序」より抜粋)」 駒澤大学文学部歴史学科教授 飯島武次 ※巻末に付表として以下の石器の集成および分析結果を掲載しています。 ・長野盆地で製作された緑色岩製磨製石斧 ・北陸地方出土の蛇紋岩製磨製石斧 ・静岡県安倍川産の磨製石斧 ・黒曜石製石器の原産地推定分析結果