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上記詩人の小説。1994年ブッカー賞候補作品。島一番のなまけ者で役立たずの少年の夢想はいろいろな時代を自由にかけめぐる。遠いブロッホ(先史時代の円塔形の要塞)の時代に、ヴァイキング船に乗り込んでビザンティウムへ、ロバート・ブルース王とともにイングランド軍との戦いへ、またアザラシ女と結婚したり・・・少年の生き方や夢の中の世界は、現代の世界の現実を見事に浮き彫りにしている。少年を通して、島の現実を直視しつつ、島に生きた詩人ブラウンの人生、また、島から宇宙に向かって詩句を織り上げたブラウンの創造の世界が見えてくる。