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古式かぶと釜蒸留器を用いて、じっくりと時間をかけて少しずつ蒸留した芋焼酎。少量しか生産できない現代の日本ではたいへん珍しい蒸留法で製造した芋焼酎です。
地元産のさつまいも「しろゆたか」を原料に、かめ仕込み・かめ貯蔵、そして大石酒造ならではの“かぶと釜蒸留”によって醸された、上品でまろやかないも焼酎です。かぶと釜蒸留は、日本では明治時代まで用いられていた伝統的な蒸留法です。ヒノキの樽とカブトとよばれる冷却用水受け等からなる原始的な製法で、非常に手間と時間がかかりますが、香味豊かでやわらかい、他では味わうことのできない個性ある美味しい焼酎が醸されます。オンザロックやお湯割りでそれぞれの個性をお楽しみください。口あたり良く、コクのある香味がしっかりと味わいを残します。黒麹の奥深い味と香りに、かぶと釜独特の木の香りも加わって、深い味わいの中にさわやかさを感じます。魚の煮付けや豚の角煮など、甘みのある和食とよく合います。昔ながらの製法にこだわり、ラベルの手貼りまで1本1本丁寧に造り上げています。なお、ラベルの書はニューヨークを拠点に額に納まらない「書」で世界を巡る国際的に活躍する現代書道家の「八戸香太郎」氏書き下ろしの題字が使用されています。※古式兜釜蒸留(こしきかぶとがまじょうりゅう)とは主に室町時代・江戸時代から明治時代頃まで用いられていた蒸留方法。大石酒造五代目が自ら設計図を作成し、復現させた蒸留器。蒸留には大変時間と手間がかかり、もろみに対してのアルコール収量が少なく、ゆっくりチンタラチンタラと焼酎の滴(しずく)をとり溜めていく。口あたりが柔らかく、香りは余韻長く続く。木の蒸留釜の中で蒸気が舞う様子は、現代の蒸留器ではなかなか見られない興味深い動きが起きる。