ぬか炊きは、素材をぬかみそ（ぬか床）で炊き込んだ、江戸時代ー小倉藩主小笠原公から現在まで伝わる北九州小倉の郷土料理です。作り方は、食材を醤油、みりん、砂糖などを加えて煮込み、最後にぬか床を調味料として加え、炊き込みます。
ぬか床を加えることで素材の臭みが消えるほか、ぬか床に漬け込まれた香辛料の風味、発酵によるほのかな酸味が独特の旨味を引き出します。ぬか床は昔から保存食として重宝され、乳酸菌を多く含んでおります。健康、美容にも。さらに、北九州駅弁当のぬか炊きは日田天領水を使用して仕込みをしております。ご飯にも、お酒にも合う味に逸品です。そのまま召し上がるか、温めてお召し上がりください。
【ぬか炊きにまつわるエピソード】
初代小倉藩主である「小笠原忠真」は「ぬか漬け」を好み、小倉に入封した際自慢のぬか床を持ち込み、城下に広まったといわれています。「剣豪　宮本武蔵」が最も長く仕えた大名が「小笠原忠真」です。その間、宮本武蔵もぬか炊きを食したかもしれません。
栄養価のある「ぬか漬け」の「ぬかみそ（ぬか床）」を青魚と炊き込んだのが、ぬか炊きの始まりで、江戸時代から城下に伝わる郷土料理です。