レビュー
フランツ・カフカの未完の長編を映画化し、一部で高い評価を得ていたレアな逸品。アメリカを知らないカフカによるアメリカの話で、しかも未完、そして監督のストローブ&ユイレはフランス人なのにドイツ語でこの映画を製作した、というすこしずつ生じるズレが、奇妙に組み合わさったパズルのようだ。文体を、画とせりふの“間”やリズムに置き換える作業に腐心しているためか、強迫観念的なエピソードのオムニバス風構成(しかもつながりにあまり意味がない)になっているが、音楽を聴くみたいに飽きずに観てしまう。そこが同じカフカ映画でも、オーソン・ウェルズの『審判』と違うところか。監督の製作意図からチャプターが付けられていないのもおもしろい。 (鷺沼晶良) --- 2005年05月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
監督・脚本・編集: ダニエル・ユイレ/ジャン=マリー・ストローブ 原作: フランツ・カフカ 撮影: ウィリアム・ルプシャンスキ 録音: ルイ・オシェ 出演: クリスチャン・ハイニッシュ/ナッツァレーノ・ビアンコーニ/マリオ・アードルフ/ラウラ・ベッティ
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
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